
1. 「どこから手をつければいいか分からない」は誰にでも起こる
仕事をしていれば誰もが一度は直面するであろう、こんな状況。
✖️ やることが多すぎて、優先順位が見えない
✖️ 難易度の高い業務を前に、手が止まってしまう
✖️ 複数のタスクに追われ、何から着手すればよいか迷う
このような場面では、自分の能力が限界を超えているように感じるかもしれない。
しかし、実際には「仕事の捉え方」が問題になっていることが多い。
私自身、若手時代に上司から言われたある一言が、仕事への向き合い方を大きく変えることになった。
申し遅れました。
本記事の案内人、磯賀場 真我(いそがば まわれ)と申します。
かつて「使えないエンジニア」と揶揄された時期もあった私だが、
転職と海外赴任を経て、5年間で約600万円の年収アップを実現。
「もっと早く知っていれば…」と思う仕事のコツや、評価されるポイント、
遠回りのようで確実な「急がば回れ」の仕事術、年収を上げるために本当に必要な考え方と行動を伝えている。
以下の記事もあわせて読むことで、この記事や本ブログの主旨への理解がより深まるはずだ。
▶️ このブログの全体像(年収アップメソッドの概要)
▶️ 年収推移の実例(5年間で年収600万円アップの軌跡)
2. 上司の一言が変えた視点:「難しい仕事は0・1まで分解しろ」

「どんなに難しく見える仕事でも、細かく分解すれば、ひとつひとつは簡単なタスクの集合体に過ぎない」
これは、私が20代の頃に上司から受けたアドバイスだ。
0・1というのは、ご存じのとおり、デジタルデータの最小単位だ。
つまり、そのbitがON(1) か OFF(0) であるかであり、全てのデジタルデータは、この組み合わせから成り立っているという訳だ。
つまり、「仕事の難易度は、タスクの粒度に比例する」ということ。
大きく複雑に見える業務も、分解してみると単純な作業の連続であることに気づかされる。
そして、この視点の切り替えこそが、「仕事の本質を見抜く力」につながっていく。
3. 実はすべて「単純タスクの集合体」である

私たちが取り組む仕事は、ほとんどが「まとまり」として依頼される。
たとえば、「新規プロジェクトの立ち上げ」「会議資料の作成」「顧客対応のフロー改善」など。
これらは抽象度が高く、初見ではどう進めればいいかが見えにくい。
だが、タスクを次のように具体化してみるとどうだろう。
- 資料を探す
- 日程を確認する
- 関係者に連絡する
- 内容を確認する
- 会議に出席する
それぞれは決して難しい作業ではない。
つまり、難しいと感じる原因は、「仕事を細分化できていないこと」にあるのだ。
4. タスク分解力は「経験+意識」で伸びる
では、どの程度まで分解すればよいのか?
それはケースによって異なるが、基本は「誰が見てもすぐに行動に移せるレベル」まで落とし込むことがポイントとなる。
たとえば、新人社員が「忘年会の幹事を任された」としよう。
一見シンプルな業務だが、経験がなければ戸惑う場面も多い。
この業務を分解すると、以下のようになる。
✅ 参加者を確認する
✅ 会場候補をリストアップする
✅ 予算を決める
✅ 日程を調整する
✅ 店を予約する
✅ 連絡メールを作成・送信する
✅ 当日の役割分担を決める
✅ 会計・領収書の確認を行う
ここまで細かくすれば、あとは順番に実行するだけ。
「やるべきことが明確であること」は、それだけで作業効率を大きく高めてくれる。
5. タスク分解で得られる3つのメリット
① 思考のクリア化
漠然とした「不安」や「やりにくさ」が消えることで、メンタル的な負担が大きく軽減される。
② 優先順位が明確になる
どのタスクから手をつけるべきかが見えてくるため、段取り力が上がる。
③ 再現性が高くなる
一度分解すれば、似た仕事に応用が可能。
マニュアル化・仕組み化にもつながる。
6. まとめ:大きな仕事も「細分化」すれば怖くない

✅ 大きくて難しく見える仕事でも、その正体は単純タスクの集合体
✅ 分解することで、迷いや不安を排除し、行動に移しやすくなる
✅ どの程度まで細分化するかは、経験と意識次第で精度が上がる
仕事が“できる人”のテクニックは、決して派手なスキルばかりではない。
物事を丁寧に分解し、確実に実行する力こそが、プロフェッショナルとしての信頼を生む。
「仕事は段取りで決まる」と言われる所以だ。
📢 磯賀場 真我からひと言:
誰にだって、手が止まる日はある。
そんな時こそ、仕事を丁寧に分けてみるんだ。
“難しい仕事”の正体は、ただの未分解な仕事だ。構造を見抜け。
そうすれば、行動は自然と決まる。
健闘を祈る