
仕事が終わらない、時間が足りない——そんな悩みを抱えていないだろうか。
特にエンジニア業務では、実験・計測・資料作成と、やるべきことが山積みである。
多くの人が「一つずつ丁寧に終わらせる」進め方をしているかもしれないが、私はあえて、“同時進行”という方法を提唱したい。
このやり方こそが、限られた時間を最大限に活かし、成果を倍増させる鍵なのである。
申し遅れました。
本記事の案内人、磯賀場 真我(いそがば まわれ)と申します。
かつて「使えないエンジニア」と揶揄された時期もあった私だが、
転職と海外赴任を経て、5年間で約600万円の年収アップを実現。
「もっと早く知っていれば…」と思う仕事のコツや、評価されるポイント、
遠回りのようで確実な「急がば回れ」の仕事術、年収を上げるために本当に必要な考え方と行動を伝えている。
以下の記事もあわせて読むことで、この記事や本ブログの主旨への理解がより深まるはずだ。
▶️ このブログの全体像(年収アップメソッドの概要)
▶️ 年収推移の実例(5年間で年収600万円アップの軌跡)
なぜ“順番にやる”のが非効率なのか?
たとえば、エンジニアにおける典型的な実験業務の流れを見てみよう。
実験計画 → 実験準備 → 実験実施 → データ整理 → 資料作成 → 報告 / レビュー
この流れを、一つずつ順番に進める人が多い。
しかし、それでは以下のような無駄な空白時間が生まれやすい。
- 実験中の待機時間
- データが揃ってからのデータ整理
- データ整理が終わるまで手を付けない資料作成
- 全データ揃ってから行うレビュー
これでは貴重な時間を浪費してしまう。
実践すべき“同時進行”のすすめ

では、どうすればいいか?
答えはシンプルである。
実験・データ整理・資料作成を「同時進行」せよ。
具体的には以下のような進め方をする。
- ✅ 実験でデータが得られた瞬間にリアルタイムで整理・グラフ化
- ✅ 傾向が見えた時点で考察を加えながら資料を作成
- ✅ 異常値やミスにすぐ気づいて軌道修正
これにより得られるメリットは非常に大きい。

同時進行による5つのメリット
- 空き時間の有効活用
→ 実験中の待機時間などを無駄にしない。 - 傾向をリアルタイムで確認できる
→ 仮説とデータのズレに即気づき、次の一手を早められる。 - ミスを早期発見・修正できる
→ 条件設定ミスや操作ミスをその場で対処可能。 - 記憶が新しいうちに資料を作成できる
→ 「あとで思い出す手間」が不要になり、質も向上。 - レビューも随時行うことで質が高まる
→ 小出しで報告すれば、フィードバックの精度も上がる。
誤解してはいけない「マルチタスク」との違い
ここで言う“同時進行”とは、同時に複数の作業をこなすマルチタスクとは異なる。
私が提案するのは、
「各工程の空白時間を使って、次工程の下準備や実行を進める」というやり方である。
つまり、効率を落とさず、自然な時間の流れに逆らわないスマートな進め方なのである。
アウトプットイメージを常に持て

同時進行をうまく行うために、常に意識すべきは「最終的なアウトプットのイメージ」である。
- ✅ どんな資料を作るのか?
- ✅ どの粒度のグラフが必要か?
- ✅ 誰に報告するのか?
これらを事前に明確にしておけば、データが揃い次第、即座に使える形に整えられる。
👉 アウトプットイメージの重要性については、以下記事もぜひ参照してほしい。
【年収アップを狙うなら必須】アウトプットイメージで成果が変わる理由とは?
「報告・レビュー」も小出しがベスト
すべてのデータが揃い、完璧にまとまってから報告・レビューを行う——
それが正しいと思い込んでいる人は多い。
だが、データ量が増えれば増えるほど、報告する側も聞く側も集中力が続かない。
結果として、大事なポイントが埋もれてしまう危険性がある。
だからこそ、小出しで随時共有・レビューを行うべきなのだ。
まとめ:試す価値はある
- ✅ 実験・データ整理・資料作成はできる限り同時進行で進める
- ✅ 実験中の待機時間をデータ整理や資料作成に充てる
- ✅ リアルタイムで傾向をつかみ、即座に軌道修正できる
- ✅ ミスを早期発見しやすくなる
- ✅ 記憶が新しいうちにまとめることで、作業効率が大幅アップ
- ✅ 最終アウトプットを常に意識して、無駄のない準備をする
- ✅ レビューや報告は、小出し・随時型で行うことで、質も精度も上がる
すでにこの手法を取り入れている方は、ぜひ継続してほしい。
まだ実践していない方は、「騙されたと思って」一度試してみてほしい。
時間の使い方、仕事の進め方が変わるだけで、成果の質とスピードは確実に上がる。
もしあなたがエンジニア(開発業務)ではない場合は、自分の仕事に置き換えてみてほしい。
必ず同時進行することにより、効率アップできる部分があるはずだ。
このように、「スキマ時間の有効活用」と「先を見据えたアウトプット設計」が鍵である。
実践すれば、あなたの仕事の進め方が “プロ仕様” に進化することを実感できるであろう。
📢 磯賀場 真我からひと言
忙しさに追われていないか?
真に優れた者は、時間に支配されず、時間を味方につけるものである。
「同時進行」とは、賢者の時間術。
忙しき時こそ、やり方を見直す好機だ。
健闘を祈る。