
「行くか、行かないか」で止まっていないだろうか?
多くの人が、海外赴任の話が持ち上がると、こうつぶやく。
「興味はあるけど、不安の方が大きい」
「年収は上がるかもしれないけど、家族のこともあるし…」
「言葉も通じないし、現地の生活も想像つかない」
その気持ちはよく分かる。
だが、正直に言えば、私は ほとんど迷わなかった。
なぜか?
それは、迷わなくて済むだけの “準備” と “考え” が、すでに揃っていたからだ。
申し遅れました。
本記事の案内人、磯賀場 真我(いそがば まわれ)と申します。
かつて「使えないエンジニア」と揶揄された時期もあった私だが、
転職と海外赴任を経て、5年間で約600万円の年収アップを実現。
「もっと早く知っていれば…」と思う仕事のコツや、評価されるポイント、
遠回りのようで確実な「急がば回れ」の仕事術、年収を上げるために本当に必要な考え方と行動を伝えている。
以下の記事もあわせて読むことで、この記事や本ブログの主旨への理解がより深まるはずだ。
▶️ このブログの全体像(年収アップメソッドの概要)
▶️ 年収推移の実例(5年間で年収600万円アップの軌跡)
私が迷わなかった理由
私は赴任前に、すでに何度か出張で現地を訪れていた。
現地チームとも何度も仕事をし、良好な関係を築いていた。
その中で、私はこう感じていた。
「日本にいるより、仕事がしやすいかもしれない」
「むしろ、こっちの方が成果が出るんじゃないか?」
さらに、年収は大幅に上がると事前に分かっていた。
生活コストや税制面も含めてシミュレーションしたうえでの話である。
そして何より──
私はもともと 「海外で自分の実力を試してみたい」 という想いを、ずっと胸に秘めていた。
だからこそ、海外赴任の話が来たとき、私にとっては「迷う話」ではなかった。
「ついに来たか、このチャンス」と思えた のだ。
海外赴任に対する「5つの迷い」と「その対処法」

私のように迷わず決断できる人ばかりではない。
実際、多くの人が海外赴任に対して、さまざまな迷いや不安を抱えている。
よくある不安を整理すると、以下のようになる。
迷いの原因 | 内容 |
---|---|
① 言語の不安 | 英語や現地語が通じるか不安。会議や交渉に支障が出ないか心配。 |
② 家族の同意 | 配偶者の仕事、子どもの教育、親の介護などの事情。 |
③ 現地生活への不安 | 治安、医療、住環境、食生活など生活面の未知数。 |
④ キャリアへの影響 | 日本側の人事評価から外れる、帰任後のポストが不透明。 |
⑤ 孤独感・精神的な壁 | 頼れる人がいない、文化的孤立への懸念。 |
だが、これらの不安の多くは、「情報不足」と「想像不足」 に起因する。
多くの人が抱える“迷いの正体”と、それに対する突破口を知っておくことが重要である。
① 言語の不安 ⇒ 「準備8割、実践2割」で挑め
語学力は一朝一夕では身につかない。
だが、業務に必要なフレーズと単語に絞れば、出発前の3ヶ月でも十分武装可能だ。
そして、海外赴任が決まれば脳にスイッチが入り、自動運転で準備が始まるはずだ。
さらに、現地に行けばイヤでも「英語漬け」になる。
最初の3ヶ月が地獄でも、半年後には“戦える英語”は自然と身につく。
参考記事:英語上達の極意|知らない単語は“聞き流せ”
② 家族の同意 ⇒ 「話すべきは“将来”である」
家族との話し合いで重要なのは、「行くかどうか」ではない。
「どんな将来を一緒に描きたいか」というビジョンを語ることだ。
- どんな環境で子どもを育てたいか?
- 10年後の自分たちはどうなっていたいか?
- 後悔のないキャリア・生活とは?
こうした対話は、短期的な不安を乗り越える力になる。
③ 現地生活の不安 ⇒ 「今いる人の声を聞け」
SNSやブログにも情報はあるが、本当に信頼できるのは“現地にいる人のリアルな声” である。
- 駐在OB・OGとの1on1面談
- チャットでの事前相談
- 医療・住宅・教育事情の確認
こうした情報収集で、「生活できそうか」の感覚が掴める。
④ キャリアの不透明感 ⇒ 「グローバル経験は武器になる」と知れ
海外赴任は、「一時的な日本からの蚊帳の外」ではない。
むしろ、希少価値の高いキャリアを形成するチャンスだ。
- 語学 × 専門性
- 異文化対応力 × マネジメント
- 現地ネットワーク × グローバル視点
これらは、帰国後の転職市場でも極めて強いカードになる。
⑤ 孤独感・精神的な不安 ⇒ 「人間関係も“仕込み”がカギ」
現地では、日本以上に“最初のつながり”が重要になる。
- 駐在メンバーとの事前オンライン面談
- SNSで現地のコミュニティとつながる
関係構築は出発前から始められる。
それだけで現地での安心感がまるで違う。
迷いを減らすための考え方と準備

ここでは、不安を具体的に潰していくためのヒントを紹介しよう。
出張で先に “空気” を感じておく
赴任先への出張は、まさに不安を減らす最高のチャンスだ。
現地の街並み、オフィスの雰囲気、チームの人柄、生活インフラ。
これらを 肌で感じておくだけで、赴任後のストレスは激減する。
出張機会がない場合でも、社内の駐在経験者や現地社員と事前に話すだけで得られる情報は多い。
“やっていけそう” という仮説を積み上げる
私が赴任を決めたとき、すでに「これはたぶん、やれる」という根拠がいくつも揃っていた。
- チームメンバーと既に信頼関係がある
- 英語でのやりとりに抵抗がなくなっていた
- 業務内容が明確で、自分の強みが活かせる
これらはすべて、「不安の裏返し」にあたる。
“やれそう”と感じる材料が多いほど、迷いは小さくなる のだ。
年収・待遇の現実を “数字” で見る
「なんとなく上がりそう」ではなく、具体的にどれくらい上がるのか?
為替、税制、物価、社宅、手当、教育費の補助など──
数字にして比較すれば、リターンの大きさがはっきり見える。
海外赴任で年収が上がる理由に関しては、以下記事を見てほしい。
海外赴任で年収が上がる7つの理由|手取り・手当・キャリアまで徹底解説
「海外に行ってみたい」と思う自分を否定しない
「やってみたい」という思いを持つことは、立派な理由だ。
むしろ、それこそが 最強の動機 である。
「行ってみたい」という気持ちに、年収アップや成長環境といった“追い風”が加われば、迷う理由はもはやない。
まとめ:迷わないためには、迷わなくてすむ準備をせよ

人は「知らないもの」に対して、不安を抱く。
だからこそ、海外赴任に対して “知っている状態” をつくっておくことが重要だ。
そして、迷わず決断できる人というのは、そうなるだけの準備をしてきた人 でもある。
海外赴任は、人生を変えるチャンスだ。
準備と情報が整えば、チャンスは “挑戦可能な選択肢” へと姿を変える。
📢磯賀場 真我からひと言
不安とは、“未知”から生まれるものだ。
ゆえに、事前に知れば、不安は減る。
そして、「やってみたい」と思えるなら、それはすでに半歩踏み出している証拠である。君が踏み出せば、世界は思った以上に“味方”であるぞ。
健闘を祈る