
✅ こんな経験ないか?
・上司や同僚からの指示が曖昧で、どう動けばいいのか分からない…
・プロジェクトの方向性が途中でズレてしまい、手戻りが発生した…
・自分では「しっかり伝えたつもり」でも、相手には意図が伝わっていなかった…
仕事の現場では、認識のズレが原因でミスやロスが発生することが少なくない。
では、どうすればこの問題を防げるのか?
答えはシンプルだ。「言語化」と「見える化」である。
言語化によって正確に意図を伝え、見える化によって共有すべき情報を明確にする。
これができるかどうかで、仕事の成果は大きく変わる。
今回は、「言語化」と「見える化」の本質と、すぐに実践できる具体的な方法を解説する。
申し遅れました。
本記事の案内人、磯賀場 真我(いそがば まわれ)と申します。
かつて「使えないエンジニア」と揶揄された時期もあった私だが、
転職と海外赴任を経て、5年間で約600万円の年収アップを実現。
「もっと早く知っていれば…」と思う仕事のコツや、評価されるポイント、
遠回りのようで確実な「急がば回れ」の仕事術、年収を上げるために本当に必要な考え方と行動を伝えている。
以下の記事もあわせて読むことで、この記事や本ブログの主旨への理解がより深まるはずだ。
▶️ このブログの全体像(年収アップメソッドの概要)
▶️ 年収推移の実例(5年間で年収600万円アップの軌跡)
1. 言語化とは?—「伝えたつもり」をなくす技術
言語化ができないと、どうなるか?
- 指示が曖昧で、相手が誤解する
- チーム内で認識のズレが生じ、余計な手戻りが発生する
- 誰が何をすべきか分からず、仕事の効率が落ちる
例えば、上司からの指示が以下のような場合を考えてみよう。
✖️ 「なるべく早めに対応してください。」
👉 「なるべく早め」とはいつのことなのか? 1時間以内なのか? 明日までなのか?
✅ 「本日17時までに対応を完了し、報告してください。」
👉 期限が明確になり、認識のズレがなくなる。
言語化とは、「何を」「誰が」「いつまでに」「どうするのか」を明確にすることだ。
言語化の具体的な手法
では、どのように言語化すればよいのか?
ポイントは3つである。
- 箇条書きを使う:情報を整理し、視認性を高める
- 数字や期限を明示する:曖昧な表現を避ける
- 優先順位をつける:何を最優先すべきかを明確にする
💡 悪い例(情報が散らかっている)
「今月の売上目標は昨年比10%増を目指します。
新規顧客の獲得を強化し、既存顧客のフォローも引き続き行ってください。」
💡 良い例(言語化されている)
▼今月の売上目標
✅ 昨年比 +10% を達成する
✅ 重点施策
1. 新規顧客獲得(問い合わせ数を20%増やす)
2. 既存顧客フォロー(リピート率を10%向上)
このように言語化すれば、誰が見ても「何をすべきか」が明確になる。
2. 見える化とは?—「なんとなく」をなくす技術
言語化だけでは、すべての情報を正確に伝えられるわけではない。
「見える化」することで、より直感的に理解しやすくなる。
見える化のメリット
- 一瞬で情報を把握できる(視覚情報のほうが理解しやすい)
- 認識のズレをなくせる(言葉だけでは伝わりにくい情報も伝えられる)
- 意思決定がスムーズになる(データやグラフで根拠を示せる)
例えば、道順を説明する場合、
「次の信号を右折して、その先の交差点を左折し…」と文章で説明するよりも、
地図を1枚見せるだけで一瞬で伝わる。
また、売上推移を説明する際も、
「昨年比で30%増、2年前と比較すると20%減…」と口頭で説明するよりも、
グラフを1枚見せたほうが直感的に理解できる。
見える化の具体的な手法
見える化には、以下の方法が有効だ。
✅ タスクリスト化:やるべきことを一覧にする(例:ToDoリスト)
✅ フローチャート化:業務の流れを図式化する(例:業務プロセス)
✅ グラフ化:データを視覚的に表現する(例:売上推移)
💡 悪い例(言葉だけで説明)
「商品の発注手順は、まず在庫を確認し、次に必要数量を計算し、その後発注書を作成して提出してください。」
❌ 文章が長く、どこが重要なのか分かりにくい。
❌ 作業の順番や必要な確認事項が曖昧になり、ミスが発生しやすい。
❌ 経験者なら理解できるが、新人や他部署の人には伝わりにくい。
✅ 良い例(見える化)
📌 発注フロー(図解)
[在庫確認] ─→ [必要数量を計算] ─→ [発注書作成] ─→ [提出]
│
▼(在庫が基準値以下なら発注)
🟢 改善ポイント
✅ 流れが一目で分かる!
✅ 「どのタイミングで発注すべきか」が明確!
✅ 新人や他部署の人にも直感的に理解できる!
こうした「言葉だけの説明」では分かりにくかったポイントが、見える化によって直感的に理解できる。
見える化の効果を最大化するポイント
- 「誰が見ても一瞬で分かる形」にする(複雑な情報をシンプルに)
- 「必要な判断ポイント」を明確にする(どのタイミングで何をするか)
- 「新人や他部署の人でも迷わない形」にする(経験がなくても理解できる)
❌ 文章だけ → 「言葉の解釈によるズレ」が発生しやすい
✅ 見える化 → 「誰でも同じ理解ができる」
3. 言語化 × 見える化の活用例
仕事の現場では、「言語化」と「見える化」を組み合わせることで、より大きな効果を発揮する。
📌 活用例1:プロジェクト管理
✖️ 「プロジェクトの進捗どうなってる?」
✅ タスクボードで進捗を見える化(未着手・進行中・完了)
📌 活用例2:チームコミュニケーション
✖️ 「大至急対応お願いします!」
✅ 「本日15時までに対応を完了してください(優先度:高)」
+ タスクボードやチャット上で進捗を共有し、見える化する
(例:ステータス欄に「進行中」「完了」表示)
4. まとめ—「言語化」と「見える化」で仕事の質を上げる

✔ 言語化 →「相手に伝わるように整理して話す・書く」
✔ 見える化 →「図・表・グラフを活用し、視覚的に伝える」
この2つを徹底することで、
✅ 仕事の効率が上がる
✅ 無駄な手戻りがなくなる
✅ チームの認識が統一される
言語化と見える化は、「できる人」と「できない人」を分ける決定的な要素だ。
ぜひ、日々の業務で意識して活用してみてほしい。
📢 磯賀場 真我からひと言:
はじめは面倒に思えるだろう。
だが、言語化と見える化を武器にした者は、やがて組織を動かす存在となる。
積み上げよ。
成果は後から必ずついてくる。
健闘を祈る!