
英語を話すとき、こう思ったことはないだろうか?
・一言で答えたのに、なぜか通じなかった
・言葉に詰まって、会話が止まってしまった
・短く答えているのに、なぜか会話が続かない
文法も単語も合っているはずなのに、「会話にならない」もどかしさ。
実はその原因、話し方の“型”にあるかもしれない。
これは完全に私の持論だが、英語の話し方には大きく分けて2つのタイプがあると思っている。
・スナイパー方式
・マシンガン方式
この2つの違いを知っているかどうかで、英語力の「伝わり方」は大きく変わる。
今回はこの2つを比較しながら、英語が通じやすくなり、会話が続く話し方のコツを紹介しよう。
申し遅れました。
本記事の案内人、磯賀場 真我(いそがば まわれ)と申します。
かつて「使えないエンジニア」と揶揄された時期もあった私だが、
転職と海外赴任を経て、5年間で約600万円の年収アップを実現。
「もっと早く知っていれば…」と思う仕事のコツや、評価されるポイント、
遠回りのようで確実な「急がば回れ」の仕事術、年収を上げるために本当に必要な考え方と行動を伝えている。
以下の記事もあわせて読むことで、この記事や本ブログの主旨への理解がより深まるはずだ。
▶️ このブログの全体像(年収アップメソッドの概要)
▶️ 年収推移の実例(5年間で年収600万円アップの軌跡)
スナイパー方式:一発必中を狙うが…

スナイパー方式とは、一言で言えば「ズばり答える」タイプ。
質問されたら、余計な情報は一切なし。言いたいことを一言で伝えようとする。
たとえば…
Q. 週末はどこに行きましたか?
A. ソウル。
まさに一問一答。余計なことは言わない。
狙った言葉を、短く、正確に。
一見するとスマートで効率的に見えるが、実は大きな落とし穴がある。
・相手がその単語を知らなかったら、そこで会話は終了
・文章になっていないと、意味が曖昧になってしまう
・口数が少ないと、「あまり話す気がないのかな?」と思われがち
つまり、一発で伝わらなければ終わりなのがスナイパー方式の弱点だ。
英語が苦手な人が、ついやってしまいがちな話し方だ。
実は、かつての私もそうだった。
振り返れば、「早く会話を終わらせて、楽になりたい」──そんな無意識の願望があったのかもしれない。
マシンガン方式:多少ズレても情報量で押し切る

一方で、英語が話せる人、そして会話が続く人の多くが採用しているのがマシンガン方式。
・とにかくしゃべる
・思いついたことを次々と話す
・完璧じゃなくても気にせず、まずは伝えようとする
たとえば…
Q. 週末はどこに行きましたか?
A. 買いたいものがあったのでソウルにショッピングに行きました。ネットで有名なタッカルビのお店も見つけたので、ついでに寄ってみました。週末でかなり混んでましたが、日本人が多くてちょっと驚きました。
多少たどたどしくても、話が見えてくるのがこの方式の強み。
実際の打合せでも、こういうタイプの人はよく見かける。
「いつまで話すんだろう…」と思うこともあるし、正直ちょっとウザいと感じることもある。
だが冷静に考えてみてほしい。
伝える力、会話の持続力という点では、スナイパー方式よりもはるかに優れている。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ではないが、情報量が多いぶん、相手にも伝わりやすくなる。
そしてなにより、会話が止まらない。
話に「肉付け」していくことが、英語を話せる印象をつくる
英語がうまく話せる人に共通しているのは、「一言で終わらせない」ことだ。
まずは伝えたい結論をシンプルに述べる。
そのあとに、理由や背景、補足情報を付け足していく。
たとえば、マシンガン方式の例に出したソウルの話。
「いつ(週末)」
「どこで(ソウル)」
「なぜ(買い物のため)」
「何をしたか(タッカルビのお店に行った)」
「どうだったか(日本人が多くて驚いた)」など、
一文ずつに補足情報が詰まっている。
これが “話の肉付け” の力なのだ。
このように、話に「肉付け」していくことで、相手に伝わる情報が増え、英語に慣れている印象も生まれる。
また、情報量が多くなることで、相手もヒントを拾いやすくなり、会話が続きやすくなるのだ。
「話の肉付け」に慣れることで、相手の内容もより理解できるようになる。
なぜなら、どこが ”メイン” で、どこが ”肉付け部分” かの区別が可能だからだ。
8割のムダ話が、実は “潤滑油” になる

以前の記事「【英会話上達の極意】知らない単語は“聞き流せ”──二八の法則で身につく本物の会話力」
でも紹介したが、英会話の8割は本質的に重要でない “雑談” である。
だからこそ、理由や補足をどんどん加えて、会話を広げていくことに意味がある。
・少し話が脱線してもOK
・関係のない話題でも、相手が引っかかるかもしれない
・会話の“間”を埋めるヒントにもなる
こうした一見ムダに思える情報の積み重ねが、英会話では「話せる人」に見える決め手になる。
スナイパーを卒業しよう
語彙が少ない、英作文が苦手、という人ほど、スナイパー方式になりがちだ。
だが、英語を伸ばしたいなら、文章ベースで話すマシンガン方式を目指してみてほしい。
まずは「文章で話す」という意識だけでいい。
そのために、次のようなトレーニングも有効だ:
・話す前に「主語+動詞」を意識する
・言いたいことに理由や補足を足してみる
・間違いを恐れずに「話し続けること」を最優先にする
まとめ:英語は「通じた者勝ち」である
マシンガン方式は、決して “かっこいい話し方” ではない。
だが、英語で一番大切なのは「通じること」と「続けること」だ。
以下記事にも、「失敗を恐れず、かっこつけず・・・」に関して記載があるので、ぜひ読んでほしい。
⇒ 【英語は環境で決まる?】英語ゼロの若手が“海外対応OK”になるまでの実話と教訓
だからこそ、伝わりやすく、会話が止まらないマシンガン方式をおすすめしたい。
その8割はムダではない。
会話を滑らかにする立派な武器である。
📢磯賀場 真我からひと言
英会話に必要なのは、勇気と息切れしない口数である。
流暢さは後からついてくる。
まずは、撃て。撃ちまくれ。
言葉の数が、君の理解力を育てるのだ。
健闘を祈る