
1. はじめに|海外で働くなら、赴任と出張どちらを選ぶべきか?
「海外で働くことで年収を上げたい」
そう考えたとき、選択肢として浮かぶのが 「海外赴任」 と 「海外出張」 だ。
しかし、実際のところどちらの方が年収アップに効果的なのか?
この点について、明確に答えられる人は少ないであろう。
✅ 海外赴任は長期滞在が必要だが、収入面で大きなメリットがある
✅ 海外出張は短期間の滞在だが、出張日当や手当によっては収入を増やすことができる
✅ 家庭の事情やライフスタイルによって、選択肢が変わる
申し遅れました。
本記事の案内人、磯賀場 真我(いそがば まわれ)と申します。
かつて「使えないエンジニア」と揶揄された時期もあった私だが、
転職と海外赴任を経て、5年間で約600万円の年収アップを実現。
「もっと早く知っていれば…」と思う仕事のコツや、評価されるポイント、
遠回りのようで確実な「急がば回れ」の仕事術、年収を上げるために本当に必要な考え方と行動を伝えている。
以下記事も併せて読むことで、この記事や本ページの主旨への理解がより深まるはずだ。
▶️ このブログの全体像(年収アップメソッドの概要)
▶️ 年収推移の実例(5年間で年収600万円アップの軌跡)
2. 海外赴任と海外出張の収入差を徹底比較
2-1. 海外出張で年収アップは可能か?
海外出張は、滞在期間に制限がある。
📌 海外出張の一般的な滞在ルール
- 一度の出張:最大90日以内(多くの国のビザなし渡航の上限)
- 年間の最大滞在日数:180日以内
この背景には、「183日ルール」という税制上の基準が関係している。
滞在日数が183日を超えると、現地で所得税が課される可能性があるため、
企業は年間180日以内の出張を基本としている場合が多い。
💡 海外出張で収入アップする仕組み
海外出張で年収を増やす方法の一つに 「出張手当」 がある。
この出張手当が 「実費精算」ではなく「日当制」 の場合、収入アップにつなげることが可能だ。
仮に、1日6,000円の出張手当を浮かせた場合のシミュレーション
6,000円 × 180日 = 108万円(非課税)
税引き前相当の実質的な年収アップ:約140万円相当
※収入により税率が変わるので、多少前後する
📌 年収アップ率(年収別シミュレーション)
- 年収400万円:約34%
- 年収600万円:約23%
- 年収800万円:約18%

✅ 結論:海外出張は年収アップにつながるが、上限がある
- 最大180日間という制約があるため、年間を通じて継続的に収入を増やすのは難しい
- 日当を節約するには、相当な努力が必要(渡航先では自炊が難しく、食費の節約がしにくい)
- 年収が上がるほど、日当の影響は相対的に小さくなる
2-2. 海外赴任はなぜ年収アップにつながるのか?
海外赴任では、企業からの待遇が大幅に改善されることが一般的だ。
特に、「赴任手当」や「住居補助」などの支給があるため、年収アップの幅が大きくなる。
📌 海外赴任での年収アップのポイント
✅ ① 赴任手当による給与の大幅な上乗せ(ハードシップ手当・海外赴任手当)
✅ ② 生活コストの削減による「実質的な収入増」(住居費・帰国費用の補助)
✅ ③ 物価に応じた給与調整(物価高の国では給料が増える)
✅ ④ 減税・税制優遇措置を受けられる(所得税軽減・二重課税回避)
✅ ⑤ 海外赴任者向けの特別なボーナスが支給される(着任ボーナス・帰任ボーナス)
✅ ⑥ 日本帰任後のベース年収が上がる(管理職昇格・転職市場での価値向上)
✅ ⑦ 為替レートによる収入の増加(円安時に日本円換算で収入増)
➡ 別記事で詳細を確認可能
📌 年収アップの目安(海外赴任時)
- 年収400万円:40~100%
- 年収600万円:30~80%
- 年収800万円:20~50%
※細かい話になるが、海外赴任中に国内出張が発生した場合、追加の出張手当を受け取れるケースが多い。
しかも出張手当は基本的には非課税だ。
これにより多少の収入アップが期待できるが、海外出張の場合、すでに出張先であるため、追加の出張手当は受け取れないのが普通である。
✅ 結論:海外赴任は圧倒的に年収アップの効果が高い
- 基本給の増額+住居補助+税制優遇により、年収アップ率が40〜100%に達する可能性がある
- 出張手当も追加で受け取れるため、さらなる収入増が見込める
- 長期的に見ても、海外勤務経験がキャリアアップにつながる
3. どちらを選ぶべきか?【結論】
項目 | 海外赴任 | 海外出張 |
---|---|---|
年収アップの幅 | 40~100% | 14~34% |
手当の充実度 | 住居手当・赴任手当あり | 日当のみ(条件次第) |
会社負担の補助 | 住居費・光熱費・税制優遇 | なし |
滞在期間 | 長期間(1年以上) | 短期間(最大180日) |
キャリアアップ効果 | 高い(昇進・管理職候補) | 限定的 |
✅ 収入アップを最優先するなら「海外赴任」の方が圧倒的に有利!
✅ ただし、海外赴任が難しい場合は「海外出張」で収入アップを狙うのもアリ!
4. まとめ|海外勤務を活かして年収を最大化する方法
📌 海外赴任 vs. 海外出張の結論
✅ 年収アップの観点では、海外赴任が圧倒的に有利(40~100%アップ)
✅ 海外出張も、やり方次第では年収アップにつながる(14~34%アップ)
✅ キャリアアップを見据えるなら、海外赴任の方が長期的なメリットが大きい
💡 海外経験を活かせば、将来的なキャリア&年収アップにつながる!
「海外赴任 or 海外出張」のどちらを選ぶにせよ、尻込みせず積極的にチャンスを活かすことが重要だ!
📢 磯賀場 真我からひと言:
『幸運の女神には前髪しかない』という言葉にあるように、
チャンスに巡り合ったときに即答できるくらいの心の準備と余裕があれば、年収アップは朝飯前であろう。
健闘を祈る!